さくらサーバでMySQL5.5からMySQL5.7にバージョンアップする方法

さくらサーバでMySQL5.5からMySQL5.7にバージョンアップする方法

MySQLデータベースをバージョンアップ

2018年1月18日より最新バージョンの「MySQL5.7」が利用できるようです。

2018年1月18日以降に作成したワードプレスサイトは「MySQL5.7」になっていると思いますので何もすることはありません。

使用しているレンタルサーバーのPHPバージョンやMySQLバージョンなどは、ワードプレスを使用していて更新が重かったり、サーバーエラーが頻繁に起こりサーバー移転するような状況にならないと気にしない所になると思います。

今回はサーバー移転に伴いMySQLデータベースをバージョンアップした時の事をご紹介したいと思います。

さくらのレンタルサーバへログイン

2019年10月24日に、さくらのレンタルサーバで「データベースアップグレード機能」を追加したようです。
この機能を利用してコントロールパネルでの簡単な操作によって、古いバージョンのMySQLデータベースを、最新バージョン「MySQL5.7」に移行できるようになったようです。

「さくらのレンタルサーバ」から「コントロールパネルログイン」をクリックします。

「コントロールパネルログイン」をクリックします。

「新コントロールパネルへログインする」をクリックします。

※旧コントロールパネルをご利用の場合は「データベースアップグレード機能」を利用できないようです。

「新コントロールパネルへログインする」をクリックします。

「ドメイン名、またはレンタルサーバのメールアドレス」と「パスワード」を入力し「ログイン」をクリックします。

「ログイン」をクリックします。

データのバックアップ

バックアップをします。全ファイルをPCへダウンロードします。

FTPソフトを利用してワードプレスのデータをダウンロードします。

ワードプレスのデータは結構多いので、フォルダ毎にダウンロードします。

マルチドメインを利用していてデータベースが同じものを利用している場合は、全てのサイトのワードプレスのデータをダウンロードします。

ワードプレスのデータをダウンロードします。

データベースのエクスポート

「phpMyAdminログイン」をクリックします。

「phpMyAdminログイン」をクリックします。

「ユーザ名:」と「パスワード:」を入力し「サーバの選択:」をして「実行する」をクリックします。

「実行する」をクリックします。

左のサイドバーからWordPressサイトが使用しているデータベース名をクリックします。
マルチドメインで複数のワードプレスを1つのデータベースで利用している場合は1つずつ選択しエクスポートしていきます。

1つずつ選択

ワードプレスのデータがインストールしてあるのを確認できます。

データがインストールしてあるのを確認できます。

上部タブの中にある「エクスポート」をクリックします。

「エクスポート」をクリックします。

phpMyAdmin 2.x.x.xの場合

【構造】

構造の項目にある「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT を追加」にチェックを入れます。

POINT

通常は、既存のテーブルがあると例えそれが空でもデータを入れる事ができない場合がある。
(ユニークなキーが被ったりすると、データが挿入できずにエラーになる)
そのため、既存のテーブル等があったら一度、テーブルを削除(DROP) して、新規にテーブルを作成した後、データを挿入するというオプションです。

それ以外はデフォルトにしてあります。

「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT を追加」にチェックを入れます。

通常は、「圧縮なし」で良いですが、200MBを超えるようなら圧縮した方が良いです。

「実行する」をクリックします。

「実行する」をクリックします。

データ量にもよりますが数秒から数分でダウンロードできると思います。

ダウンロードできると思います。

この作業をインストールしてあるワードプレスのデータ分行います。

phpMyAdmin 4.x.x.xの場合

【生成オプション】

DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する
IF NOT EXISTS (テーブル作成中にインデックスが生成されるので、効率が悪い)
にチェックを入れます。

【データ作成オプション】

INSERT DELAYED 文
INSERT IGNORE 文
にチェックを入れます。

データベースのアップグレードを開始

「Webサイト/データ」から「データベース」をクリックします。

「データベース」をクリックします。

データベースの情報が表示されます。
データベース管理ツール項目の『アップグレード設定』をクリックします。

『アップグレード設定』をクリックします。

データ容量やテーブル数などによって時間がかかる場合があるようで、4時間を超えますと、自動でキャンセルされるようです。

「データベースのアップグレード」をクリックします。

「データベースのアップグレード」をクリックします。

「同意する」にチェックを入れて、予約日時の設定でアップグレードしたい日時を指定し、「予約する」をクリックします。

「予約する」をクリックします。

予約完了の画面が表示されます。

予約完了の画面が表示されます。

メールで通知が届きます

メールで予約確認のお知らせが届きます。

メールで予約確認のお知らせが届きます。

データベースアップグレード完了のお知らせ
メールが届きました。10分程度で終わったようです。

データベースアップグレード完了のお知らせ

ウェブアプリケーションの設定変更

「Webサイト/データ」から「データベース」をクリックします。

「データベース」をクリックします。

「MySQL5.5」の下に最新バージョン「MySQL5.7」のデータベースサーバがあります。

「MySQL5.7」のデータベースサーバがあります。

アップグレード後のデータベースを確認し、データベースのホスト名が2つ表示されているので、アカウントが記載されているホスト名をコピーします。

アカウントが記載されているホスト名をコピーします。

「wp-config.php」を編集

データベース情報が記述されている「wp-config.php」を編集します。

FTPソフトを利用してデータのバックアップをしましたので、そこからファイルをコピーして利用します。

万が一うまく移行出来なかった時は「wp-config – コピー.php」を利用します。

「wp-config.php」をDreamweaver(ドリームウィーバー)などのWebオーサリングツールを利用し編集します。

「wp-config.php」の記述の中で、以下の記述を探します。
/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘mysqlxxx.db.sakura.ne.jp’);

「’mysqlXXX.db.sakura.ne.jp’」の部分を新しいデータベースサーバ名に変更します。

MySQL5.5とMySQL5.7のデータベースパスワードが異なる場合は、以下の箇所も変更して下さい。
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘MySQL5.7のパスワード’);

入力完了後に、保存します。

FTPソフトでアップロード

FTPソフトを利用して「wp-config.php」をアップロードをします。

「wp-config.php」をアップロードをします。

エラー: 致命的なファイル転送エラー

ファイルが転送できませんでした。

ファイルが転送できませんでした。

転送先の「wp-config.php」ファイルを右クリックし、「パーミッションの変更」をクリックします。

「パーミッションの変更」をクリックします。

「wp-config.php」に書き込み権限がない設定になっていました。

書き込み権限がない設定になっていました。

「オーナー」の「書き込み」にチェック入れて「OK」をクリックします。

「書き込み」にチェック入れて「OK」をクリックします。

ファイルが転送に成功しました。

ファイルが転送に成功しました。

ウェブサイトにアクセスし、正しくページが開くことを確認します。

正しく表示されない場合は、再度設定ファイルを確認し、記述が誤っていないか確認します。
すぐ表示させたい場合はバックアップしたファイルで以前の状態に戻します。