「社長のiPhoneだけ、会社でも外出先でもインターネットが遅い。ニュースや地図もまともに見られない」

今回は、実際にご相談いただいたiPhoneの通信トラブル事例をご紹介します。
最初はiPhone本体や通信設定の問題も考えられましたが、確認を進めると、契約しているモバイル通信のデータ量上限に達し、速度低下中になっていることが分かりました。
会社のスマートフォンは、端末だけを確認しても原因が分からないことがあります。SIM、通信会社との契約、データ使用量まで含めて確認することが大切です。
「社長のiPhoneだけ遅い」というご相談

今回の症状は、Wi-Fiにつながっていない場所でiPhoneを使用すると、ニュースや地図などのWebページがなかなか表示されないというものでした。
社内のWi-Fiだけが遅いのであれば、Wi-Fiルーターやインターネット回線なども原因候補になります。
しかし今回は、場所が変わっても社長のiPhoneだけが遅い状態でした。
そこで、iPhone本体だけに原因を決めつけず、
- iPhone本体の問題なのか
- モバイル通信の設定なのか
- SIMや回線側の問題なのか
- 契約しているデータ容量の問題なのか
という順番で切り分けていきました。
SIMを別のスマートフォンに入れて確認

通信トラブルで重要なのが、端末と回線のどちらに問題があるのかを切り分けることです。
今回はSIMを別の端末に入れて通信状態を確認しました。
別端末でも同様に通信が遅ければ、元のiPhoneだけの問題とは考えにくくなります。
反対に、同じSIMでも別端末なら正常に通信できる場合は、元のiPhone本体や設定などを詳しく確認する必要があります。
このように一つずつ原因候補を分けて確認することで、「とりあえずiPhoneを買い替える」といった不要な対応を避けられる場合があります。
※SIMの入れ替えは、SIMの種類や端末、契約内容などによって条件が異なります。業務用端末で判断できない場合は、無理に入れ替えず通信会社や詳しい人へ確認してください。
My docomoを確認するとデータ量が上限に達していた

さらにMy docomoのWebサイトで契約・通信状況を確認したところ、利用可能なデータ量の上限まで使用しており、「速度低下中です」と表示されていました。
今回確認した画面では、
「利用済み 7GB / 上限 7GB」
となっていました。
つまり、iPhoneが故障していたから遅かったのではなく、まず確認すべき問題として、契約していた料金プランのデータ量を使い切っていたことが分かりました。

実際のMy docomo画面。「速度低下中です」「7GB / 7GB」と表示されており、契約データ量の上限に達していることを確認しました。
※ブログへ掲載する際は、電話番号、メールアドレス、契約者情報などが写っていないか必ず確認し、必要な部分は加工して非表示にします。
My docomoアプリが使えない?法人契約ならWebサイトも確認
確認途中では、My docomoアプリに「法人のお客さまは、My docomoアプリをご利用いただくことはできません。Webサイトをご利用ください」という案内も表示されました。

会社名義のスマートフォンでは、個人契約のスマートフォンと同じ方法で契約内容を確認できるとは限りません。
今回もWebサイト側を利用して確認を進めました。
「アプリが使えないから確認できない」とそこで止めるのではなく、法人契約なのか、どの方法で契約・データ使用量を確認するのかまで整理する必要があります。
4Gと表示されていても、通信が快適とは限らない
iPhoneの画面には「4G」と表示され、モバイルデータ通信自体もオンになっていました。

この状態だけを見ると、「電波は入っているから通信回線には問題がない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、4Gや5Gという表示は、それだけで十分な通信速度が出ていることを保証するものではありません。
今回のように契約データ量の上限に達して速度が制限されている場合もあります。
アンテナ表示だけではなく、契約状況やデータ使用量まで確認することがポイントです。
「社長はネットを使わないから最低限のプラン」で大丈夫?」

今回、特に会社のスマートフォン管理で気になったのが料金プランでした。
「うちの社長はネットをあまり使わないから、最低限のプランで大丈夫だろう」
家族経営の会社や少人数の会社では、このような考え方で携帯電話を契約しているケースも考えられます。
ところが、現在はWeb検索だけでなく、地図、メール、写真の送受信、Web会議、クラウドサービスなど、仕事中にスマートフォンで通信する場面があります。
普段は使用量が少なくても、使い方が変われば以前選んだプランが現在の利用状況に合わなくなることがあります。
今回も社長以外の回線では、データ使用量に応じて料金が段階的に変動する別のプランが契約されていました。
「以前からこの契約だから」ではなく、現在の使い方と契約内容が合っているかを定期的に確認することが大切です。
ドコモショップへ連絡し、料金プラン変更の相談へ

原因を確認した後は、ドコモショップへ連絡し、料金プランを「ドコモ MAX」へ変更するための相談ができるよう来店のアポイントを取りました。
料金プランは利用状況や契約条件によって適したものが異なります。そのため、「このプランにすればすべての会社に最適」というものではありません。
重要なのは、スマートフォンが遅いという症状だけを見るのではなく、
- 現在の契約プラン
- データ使用量
- 実際の仕事での使い方
- 他の社員が利用している回線との違い
まで確認して、必要であれば通信会社へ相談することです。
会社のスマホが遅いとき、すぐ端末を買い替える必要はありません

「スマホが遅い=端末が古い・故障した」と考えて、すぐ買い替える必要があるとは限りません。
会社のスマートフォンで通信が遅い場合は、まず次のような点を確認します。
- Wi-Fi接続時だけ遅いのか
- Wi-Fiを切ったモバイル通信でも遅いのか
- 特定の場所だけで遅いのか
- その端末だけ遅いのか
- 他の社員のスマートフォンは正常なのか
- モバイルデータ通信が有効になっているか
- 契約データ量を使い切っていないか
- 契約している料金プランは現在の使い方に合っているか
こうした切り分けをすると、端末、Wi-Fi、SIM、通信回線、契約のどこを確認すべきか整理しやすくなります。
社用スマホも「誰が契約内容を管理しているか」が重要です

今回のようなトラブルは、スマートフォン1台の問題に見えて、会社のIT管理の問題につながることがあります。
「契約した人しか料金プランを知らない」「社員ごとに契約が違う」「何GB使えるのか分からない」といった状態では、トラブルのたびに確認に時間がかかります。
PCやメールアカウントと同じように、社用スマートフォンについても、少なくとも端末の利用者、通信会社、契約・管理方法などを会社側で把握しておくと、機種変更や故障、退職時の対応もしやすくなります。
まとめ|「iPhoneが遅い」だけでも原因の切り分けから相談できます

今回の事例では、社長のiPhoneだけ外出先などで通信が遅く、ニュースや地図が正常に見られない状態から確認を始めました。
SIMを別端末で確認するなどして原因を切り分け、My docomoのWebサイトを確認した結果、契約データ量が上限に達して速度低下中であることを確認。その後、ドコモショップへ料金プラン変更の相談ができるよう来店の手配を行いました。
アポロン7では、ホームページやパソコンだけでなく、会社で使用しているスマートフォン、メール、Wi-Fi、プリンターなど、「これをどこへ相談すればいいの?」というITの困りごとも対応しています。
水戸市を中心に茨城県内の中小企業・店舗・個人事業主の方から、スポットでのトラブル相談や継続的なIT管理のご相談を承っています。
社内に専任のIT担当者がおらず、「スマホが遅いけれど、端末・通信会社・Wi-Fiのどこが悪いのか分からない」という段階でも大丈夫です。状況を確認し、原因を切り分けたうえで、通信会社への確認が必要な場合は次に何をすべきか整理します。
